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奥多摩町と檜原村とつなぐ奥多摩周遊道路.
その奥多摩側の入口ともいえる場所にあるのが、この三頭橋だ.橋の元には都民の森16kmと標識が出ている.奥多摩湖湖岸を東に少し戻
ってから風張峠まで登り、檜原村数馬に降りていく.1973年奥多摩有料道路として開通し、後に無料になった時周遊道路と改名された. この橋はすばらしく美しい.形状の美しさにはケーブルでつられたNeielsen型の橋であるからだ.白いアーチに吊られている見かけの軽さは、 頑丈で重々しいものという印象が先行する橋のデザインとしては、不釣合いなくらいかもしれない.それゆえに設計者がその姿にいかに関心をもっていたか証言 しているようでもある. 私は洗練された姿のこの橋を最初に見たとき、すぐ隣にある深山橋の平凡さとの不釣合いからも、こちらは近年架け直されたものとばかり思っていたのであるが、 完成は1969年である.この橋が作られてからすでに30年以上の年月を経ていたのは意外な感じであった. |
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