Title:Jungfraujoch switzerland

ヨーロッパ最高所の駅.
 スイス観光の名物の一つに登山電車といわれるものがある.それらの総本山ともいえるのが、 このJungfraujoch鉄道であろう.Eiger山中にトンネルを貫通させ、アルプスの山として名高いJungfrauの山頂に立てることを目指し たという計画が恐ろしく壮大だし、世界中から観光客を集める役割を担っている.
 結局、トンネルはその途中のピークまで建設されて完成となり、Jungfrauは登山家のものとして残された. しかし、手前とはいってもヨーロッパ最高所の駅であることには変わりなく、海抜3550メートルに建つ駅 は十分な高さである.
 標高2061メートルのKlein Scheidegg駅から、この終点Jungfraujoch駅、3550mまでその差 1500メートルを10kmほどの距離で登っていく.平均すると、1kmあたり150メートルになるが、この勾 配は当然普通のレールで登ることはできなくて、レールの中央に設置されたラックに電車のピニオンをかませ て登る.
 まるで登山道を登ってくるような姿勢で、走行中の車内を行き来する車掌を見ていると、その勾配に気づ くのではないだろうか.
 この鉄道は運賃の高いことでも知られている.Lauterbrunnenで購入した往復チケットは、145SFであった .この運賃1万円強を、Klein Scheideggに向かうためのウェンゲルアルプ鉄道分も含まれているが、その距離わずか 20kmに支払ったことになる.観光客を相手に商売しているので あるから、高くなるのも無理はないし、その投資、維持に必要な経営も高くつくのであろう.
 ちなみに、日本でほぼ同じ距離に乗車したならいくらくらいになるであろうか.営業距離20.1kmの黒部峡谷鉄道、 宇奈月、欅平間は1440円と時刻表に書かれている.比較的高運賃のこの鉄道にくらべても、まだ3倍以上高いこ とがわかる.  もし、東京駅から山の手線内回り電車に乗ると、渋谷に達するほどの距離であって、こちらは400円のはず. 日常生活では、このくらいの切符でもずいぶん高く感じるのであるが、旅行中の財布の紐は切れてしまう.
Ki Klein Scheidegg駅の駅舎.Jungfraujoch行きの電車は、この建物の南側から出ている.
train Interlaken ost駅を出発しzweilutschinen駅で、それぞれの目的地に向かって切り離された乗客達は Lauterbanenn、Grindelwaldを経由し、Klein Scheideggで再び出会うことになる.
train 赤い車体に黄色でJUNGFRAUBAHN、JBと略される. この鉄道の五箇所ある駅のうち三つは、1つのトンネルの中にある.
railway Klein_Scheideggを出ると、右に大きくカーブしながら上っていく.スノ-シャッドの上でこのままトンネル区間に入るのかと思われたが、この後Eigergletschenという駅に停まった. この駅を出るとEigerのトンネルに入った.
Eigerwand station Eiger北壁に開けられた窓から展望ができるEigerwand駅. 停車時間は数分間しかないので、急いで展望台に向かった.
tunnel 往路、Eigerwandの駅では数分間停車した.鉄道トンネルに垂直のつけられた横坑の先には 光がはいりこんできていた.この窓はEigerの北壁にあいているというが、今日は、寒々しい風音とともにガラスに吹きよせる雪が見えているだけで、 展望はまったくない.
Eismeer station トンネル内の2つめの駅、Eismeer.山頂に向かう電車は数分間停まり、対向電車を待った.
Jungfraujoch 終点Jungfraujoch駅.中央にラックレールがあるのが確認できる. 一列に並んだラックはシュトループ型といわれるシステムのもので、この急勾配の走行を支持している.
Ice tunnel 氷の宮殿と名づけられた、氷をくり貫いたトンネルを歩く.
ice 駅からエレベータでレストランに昇る.自動ドア、回転ドアを越え、階段を下がると、氷の宮殿.その先で表に出ることができる. 
Jungfraujoch 駅前のみやげ物屋の前を通過し、長いトンネルを歩いていく.無機質な金属製の壁から開放されようと早足で歩くと、とたんに息が切れてくる. アレッチ氷河の標識があるが閉まっているようだ.108メートルのエレベータの上が、top of EuropeのSphinxで標高は3571m. 
jungfraujoch エレベータの裏には、現在の気温、最高、最低気温、風速が表示されている. -10.8度であった.この値を低いと驚く、それほどでないと思うかは人次第であろう. 
jungfraujoch Jungfrauの観光案内に写真に出てくる建物がSphinx、そのガラスの展望室部分の内側にいる. Jungfrauの山頂の展望があることが説明されている.
Jungfraujoch Sphinx
表に出ることもできる、寒さを体験できたが、当然展望には変化ない. 展望台の足元は金属製の格子.その下にはこの展望台を支えている岩が見えている.
post  駅が最高地点となれば、郵便局もヨーロッパ最高であるのではないだろう. 消印は、ここから自分宛てに投函したハガキのもの.
Ticket_Jungfraujoch  Lauterbrunnrn駅からJungfraujoch駅は往復で145SF.

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