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諏訪から北八ヶ岳を横切り佐久へ越えている国道299号線の最高所は麦草峠、海抜は2050メートルもある.
北八の山々はこの道路がアプローチに利用できるから、日帰りで出かけるのも難しくない.高みから、緩い起伏の上に一面に広がる森の木々、点在する湖沼に写る木々の葉、
晩秋から初冬、澄んだ空は広い視界を与え、ピークを訪れる人も少なくなり、静かな北八ケ岳にもっともふさわしい季節を迎える. 11月初めまでは、麦草峠までバス通う.土日のみは、早朝バスも運行されているから、これを利用し静かな日帰り散策に訪れることにした.ニュウ、ずっと前、私は夏の曇天 の空のもとこのピークに立ったことがある.そのときは、風がビュービュー吹き上げてきて、立っているのもつらかった.体も冷えてきて退散したのだが、そのとき覗き込むように見た、白 駒池の姿は今でも忘れらない思い出だ.今日はこのピークを目当てに出かけることにした. 計画を立てた最初は、白駒池湖畔、青苔荘あたりにテント泊しようと考えていたのだが、あまり天気を期待できそうになかったので、茅野泊の早朝発に変えた.これは正解であった. バスは、国道299号線の登りに入った.別送地を後に登っていく車道脇の木々には白く雪が降りかかっていた.昨晩降ったのだろう.八ヶ岳もいよいよ冬に入ろうとしていたのだ.あたりの 木々はツガとなり、いよいよ標高があがってきた感じだ.バスは麦草峠に着く.バスを降りると寒さが襲ってくる.一枚重ね着して、手袋をはめて出発.歩きはじめるとまもなく、霙が降リ出した. 麦草ヒュッテから緩い散策道を30分ほど辿ると白駒池に出た.分岐を青苔荘側に進み、湖を半周し登山道へ入る.木道の上に薄く散らばった霙がザクザク音を立てる. 小さな湿地を過ぎて、登りに入り、ひたすら登っていくと、稲子湯方面の分岐に出る.もう一回分岐が現れ、さらに登ると左手に岩が現れる.登れば展望が開けた.ここがニュウである.視界はまずまずだ 強い風が吹き上げ、ザックをあけるのもためらわれるほどだが、岩陰にしゃがみこみカメラを出す.まずは、富士、そして浅間山と、カメラを握る手がかじかみ、一刻も早く逃げたい気持ちで、 こんな雑ではいけないと思いながらも手当たり次第撮って、鞍部に戻ると先ほどの風がうそのように静かだ. |
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国道299号、麦草峠に建つ麦草ヒュッテ.ヒュッテ前がバス停で、白駒池、丸山の登山口となる. | |
白駒池は麦草峠の南東にある樹林中の静かな湖.青苔荘前からみた湖面で、対岸の白駒荘が見えている. | |
湖周の歩道からニュウに向かう登山道に入るとまもなく湿地. |
ニュウを後に出発.少し登り返したところからは硫黄岳や天狗岳がよく見えている.
稲子岳と中山の間が谷になっているところで、そのすぐ脇に歩道がある.中山峠に向けては緩い歩道が続く.中山の分岐に出た.この先からは、
ニュウも見えている.歩道は90度折れて下りになる.木々についた樹氷が美しい. 中山峠に出ると、前方に天狗岳、このまま登ってしまおうか迷ったが、またあの強い風と寒さが襲ってくるのは確かでちょっと積極的になれない.また出直すこと に決め、今日は素直に下ることにした.すぐ黒百合ヒュッテの前に出た.時間は十分余っている感じだが、そのまま下山に入った.苔むした林床の中の下りが続き、 唐沢鉱泉の分岐に出た.尾根の上に歩道は続き、渋の湯の分岐に出る. バスは渋の湯から出ているからここを下ってもよいが、時間に余裕があるだけに、次の分岐まで進みことにした.唐沢鉱泉から上がってくる道と十字路に なっている.ここで一休みして、渋の湯向けて一気に下る.前方に蓼科山が見えてくる.やや急になったルートを辿れば間もなく車道に出る. 車道を歩けば、渋ノ湯のバス停に着いた. |
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中山峠方面に進むと、まもなく天狗岳の展望が良い場所に出る. |
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中山の分岐.ここで、麦草峠から丸山、高見石、中山を経てきたルートが合流する.この先で道は下りになり中山峠に出る. |
歩道が左に折れると中山峠.すぐ南に天狗岳が見えている.右に進めば黒百合平を経て渋の湯へ下る.
左の千曲川側へ下れば、しらびそ小屋、稲子湯へ続いている. |
中山峠から見た東天狗岳. |
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黒百合平には黒百合ヒュッテが建つ.天狗岳へ登るルートが小屋の前で分岐している. |
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