払沢の滝 (秋川セド沢)

多摩川の源流の1つである秋川は、浅間尾根をはさんだ南北２つの流れが檜原村役場のすぐ裏で合流しています．払沢の滝は、２つの秋川が合流している地点のほんの少し上流で、北谷に流れこんでいるセト沢にあります．冬寒い日が続くと、この滝は氷結することもあって、新聞の首都圏版に紹介されたのを何度か読んだ覚えがあります．そんな情報に触れていることもあって、私のように東京近郊に住む者にとって、東京の滝といってまず頭に浮かぶのはこの滝です．　首都に近いという場所による知名度だけでなく、「日本の滝１００選」にも選定され、名瀑として観賞するにもすばらしい滝でもあります．バス停から歩道が整備されていて、訪れるのは容易ですが、そのわりには俗化しすぎていないと感じられるのは喜ばしいことです．　この滝に訪問するには、ＪＲ五日市線の終点武蔵五日市駅で降り、西東京バスに乗って払沢の滝入口で降ります．檜原村の中心地にあって、滝入口までのバスの運行本数も多いです．停留所からは、案内標識にしたがって小さな沢沿いにもうけられた歩道を歩いていけば、１５分ほどで滝の下に立つことができます．　また、役場前で降りて、南秋川の吉祥寺滝と合わせて歩くのも容易です．さらに物足りなければ、千足の天狗滝へも足を伸ばすことになるでしょう．　浅間尾根のハイキングコースも整備されていて、かつて特産の炭を運び出した低いなだらかな尾根道を南谷の最上流部まで辿ることもできます．
浅間尾根のハイキングコースについては、こちらのページをご覧ください．
<地形図>	五日市（1/25,000）
<Related Web Page>	千足沢
	吉祥寺滝
<Links>	檜原村ホームページ
氷結した滝 (９９年１月撮影)