「小瑞西の名を冠せられ、山の色、水の光、明眉なるその風景」と、五日市町商工組合発行の秋川渓谷絵はがきには記されていますが、
訪れたならば、この文句に反し本家スイスとはあまりにも異なる風景が広がります.この絵葉書が発行されたころ、都市の人々が山々
にもとめていたのは、人を寄せ付けないような荒々しい自然であったことを感じさせて、時代の差を知ります. そのような対象が国内にはないことに気づいてしまった今では、もうこのような文句が使われることはないでしょう. それよりも、人々の生活と結びついた光景が、このような都市から外れた山村を訪れる人々の動機になっているのです. 秋川のながれによってできた、この一帯は何もかもこじんまりしていて、険しさを感じさせてくれません. ところどころに出現する箱庭的な景観が、このあたりを歩く楽しみなのだと私は思います. 秋川の滝めぐりもまた楽しいものです.深山幽谷ではなく、どこか温かみの残る訪問が期待で きるからです. |
払沢の滝 | 天狗滝・綾滝 | 大岳沢大滝 | 吉祥寺滝 |
関東ふれあいの道 千足沢から馬頭刈尾根に登り、大岳沢に下る歩道. 2002.1 製作中 |
払沢の滝 | 天狗滝 | 綾滝 |
大岳沢大滝 | 吉祥寺滝 |
|
||||||||
Copyright (C) 1999 Masashi Koizumi. All rights reseved. |