西部海岸と屋久島灯台
花崗岩が波打ち際まで迫り出している島の西部、急峻な山岳地が波打ち際まで達しているため、さすがに住むのに適した場所は
なかったようで、森は切り開かれることなく残されています.島北西の永田集落があり、その南に位置している国割岳(1323メートル)から海岸
線に達する斜面の森は、その生態学的な貴重さから、島中央部の奥岳の森と合わせて世界遺産に登録されています.
島の西端、東シナ海に張りだした永田岬の先端には、明治30年に建てられた屋久島灯台があります.灯台の建つ断崖の上からは、 海に花崗岩が突き出す海岸線を見おろすことができます. 屋久島の森といえば、縄文杉を筆頭にヤクスギを真っ先に思い浮かべますが、周辺部は広葉樹を中心とした木々で構成されています. 太陽の光りをまぶしく反射する広葉樹の森、照葉樹林は南の島屋久島を印象づける風景です.手づかずに残された島の貴重な財産でもあり ます.照葉樹の森はそこに住む猿に対しても恵まれた生活環境を提供していて、西部林道では野生の猿を見ることができます. | |||||||||
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西部海岸 花崗岩が露出した海岸線に打ち付ける波は荒々しく、屋久島が大洋上の孤島であることを実感させます. | |||||||||
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