尾瀬沼
大江湿原

尾瀬沼東端、大江川に沿って広がる湿原は、その大きさにおいてはとうてい尾瀬ヶ原には及ばないものの、 沼の静かな湖面とのコントラストが美しく、尾瀬を代表する風景のひとつです.9月下旬、オレンジ色に染まった 草紅葉の湿原は、背後の山々の紅葉と合わさり美しさを増します.

この湿原に接している、会津沼山口から東岸にある長蔵小屋へ向かう登山道を歩けば、ほぼその全貌を見ることが できます.秋には、観光の主流はもっぱら尾瀬ヶ原となるので、こちらは比較的静かなのもうれしいところです.

会津より入山し、長蔵小屋で一泊、尾瀬沼北岸、白砂峠を越えて尾瀬ヶ原、山ノ鼻まで縦走し沼田に抜けるのも、 尾瀬の楽しみかたのひとつかもしれません.
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長蔵小屋
長蔵小屋

尾瀬でもっとも歴史のある長蔵小屋、尾瀬沼探勝と燧ヶ岳登山の拠点としてにぎわう. 沼の東岸にあって、沼山峠から30分ほど下ればこの小屋に達する.

燧ヶ岳
燧ヶ岳

尾瀬沼、尾瀬ヶ原、いずれもその背景として欠かせないのがこの燧ヶ岳であろう.地形図では5つのピークがありますが、 長蔵小屋のある大江湿原からは3つだけ確認できます.標高では尾瀬ヶ原側にある柴安ーが2356メートルと最高点です が、こちらからはそれよりも10m低い三角点のある俎ーが手前にあり眺望できません.

大江湿原
大江湿原
大江湿原
皿伏山

沼山峠から、沼の水源となる大江川に沿って入山道はつけられていて、流れが沼に達する後半部は湿原が発達しています. 長蔵小屋を出発、北岸を探勝するにはまずこの大江湿原を横切ることになります.湿原の末端は沼岸に接していて、 湖面をはさんで対岸が見通せ、西南の方向には名のとおり平らな山容をした皿伏山の姿があります.

浅湖湿原
浅湖湿原

一旦樹林中に入ると、燧ヶ岳に東南から登る長英新道が 分れていきます.その先、樹林が切れると浅湖(アザミ)湿原が現れ木道で横切ります.  LINKozenuma 燧ヶ岳登山

浅湖湿原
沼岸

浅湖(アザミ)湿原を後にすると、歩道は突き出した大入州半島のつけ根を進み、再び沼岸に出ます.

沼を見下ろす
尾瀬沼全景

ミノブチ岳は、燧ヶ岳の東南にあるピークで、沼の全貌を見下ろすことができます.写真の右手前部分が沼尻平で、 長蔵小屋のある大江湿原の末端と、長栄新道の始まる浅湖湿原は右側に見えています.

尾瀬ヶ原林道 89年秋
尾瀬ヶ原林道

尾瀬沼と尾瀬ヶ原を白砂峠を越えて結ぶ山道が尾瀬ヶ原林道で、白砂峠までは緩い登り、その先は沼の水が尾瀬ヶ原に下る 沼尻川の傾斜に沿った下りが続き、尾瀬ヶ原東端に見晴に出ます.

歩道脇にはブナをはじめとする広葉樹林で、秋には紅葉が美しく、水音の響きわたる楽しい峠越えとなります.

白砂湿原
白砂湿原
白砂湿原

沼尻より尾瀬ヶ原林道林道を登り始めたところにある白砂湿原.小さな湿原をですが、いつも美しい景観に 出会える場所です.

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