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大滝 |
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奥多摩駅から氷川交差点に下りていき、多摩川にかかる昭和橋を渡ります.昭和橋の先にはキャンプ場入口があり、大岳山、鋸尾根の登山道もここが起点となっています.
そのまま車道をたどっていくと、発電所の銀色の導水管を橋でまたぎます.道は分かれ、左が青梅街道、右が海沢に入る道です.右折し細い方の車道をすすむと、左手には養魚場があります.
ここまで駅から約2kmほどで、約20分を費やします.
海沢林道に入るとキャンプ場がありまだ穏やかな流れを見せる海沢に沿って道を進みますが、海沢随道を通り植林の中を越えたあたりからは、林道直下の瀬音響く激しい流れを覗きこむこ
とができます.林道が大きくカーブして大楢峠方向に向かうところが探勝道入口で、あずま屋が設置されています.このあずま屋の裏にある堰堤を乗り越えて河原に降りると、
そこから大岳山に向かう登山道がつけられています.
河原の踏み跡を100メートルほど辿った先に、三ツ釜の滝は現れます.小さな滝が5段続く連瀑で、下3段しか見えません.名前の由来でもある3つの釜は、5段中上の3段にあります.
滝のすぐ脇につけられている鉄製のはしごを登ると、岩が丸くえぐられた大きな釜と、そこに流れ落ちる小さな滝の姿を見ることができます.
ここで、大滝を経て大岳山に向かう登山道と、ネジレ滝に向かう沢沿いにつけられた探勝道が分岐しています.ネジレ滝も小さな滝で、手前の岩に隠され音しか聴こえていませんが、
沢の流れが左手に折れたところから沢床の岩の上を進めば、二段からなる滝が前に現れます.滝そのものよりは、狭まった峡谷の岩をすべる流水の大音響に圧倒されます.
大滝はこの上流にありますが、沢沿いに辿ることはできないので、探勝道を戻り登山道を登ります.登山道が岩場にさしかかり、これを越えると、少し広い場所にでます.ここから沢床に下
りていく道があって、下った先が高さ20mほどの海沢大滝です.周囲は木々覆われ、飛び散る水しぶきから、夏でも涼しく、川苔谷の百尋の滝と並ぶ奥多摩を代表する美しい滝です. |