|
|
至仏山と燧ヶ岳: 尾瀬ケ原は東西2つの山に挟まれている.どちらも尾瀬ヶ原の背景としてなくてはならない存在だ.東端見晴の後ろにあるのが燧ケ岳で、
山頂部に並ぶピークのうち最高所の柴安ーは2356メートルの高さを持つ.登り口である見晴で標高1400メートルほどあるから、残りは1000メートル、片道3時間ほ
どの登りである.柴安ーは西に位置しているから、尾瀬ヶ原全体を見渡すことができ、天気がよければ訪問すべき場所であろう.ここからは、広大な湿原全体とその上に
一直線に走っている歩道、対峙する至仏山も見える. 一方、西の至仏山は2228メートル.鳩待峠より入山し、小至仏を経由して山頂に向かえる.途中に小さな湿原もあり変化のある楽しい登りが約2時間、山頂に着く. 山頂から山ノ鼻に下る歩道は荒廃によって通行が禁止されていたが、整備とともに再び利用できるようになった.こちらの歩道は急傾斜が続き、原の俯瞰も美しいので 本来下山路に適するのであろうが、保護の観点から森林帯より上は登りで使うように指示がある. 燧ヶ岳登山. |
|
山ノ鼻 . | |
白樺と池塘:3つの田代は、山ノ鼻側から順に上、中、下となる.山ノ鼻から牛首の手前、上の大堀川までが上田代で、木道脇に池溏が並び、 背景となる至仏山や燧ヶ岳と合わせた原の景観を最も楽しめる場所である.ただこのあたりは鳩待峠からの団体客も多く、草もみじの季節には木道の上の喧 騒は不快なほど高まる. | |
牛首 南側から突き出た丘が牛首で、尾瀬ヶ原がいったん狭まる. | |
上ノ大堀 牛首の手前で木道は90度折れ曲がり上ノ大堀を越える.この先に、北東のヨッピ橋に向かう歩道が分岐する牛首の三ツ叉がある. | |
竜宮十字路と竜宮小屋 尾瀬沼から流下する沼尻川は原の南端を進んだ後北上している.この沼尻川に沿って発達した拠水林の脇に竜宮小屋はある.この小屋は原の中にある唯一の小屋であり、 休憩する人も多い.その西に北はヨッピ橋から、南は富士見峠からの道が合わさっている竜宮十字路がある. |
|
見晴 尾瀬ケ原東端の見晴には、6件の小屋とキャンプ場があり、宿泊施設が集中しているのであるが、鳩待峠から入った日帰りの訪問者がここまで来ることは少なく、
静かなままだ. 富士見峠越えの八木新道はここで尾瀬入りするし、只見川や、燧裏林道からの入山者が入る温泉小屋からの道もここで合わさる. 尾瀬沼に抜ける尾瀬林道や、そこから分かれる燧ケ岳に登る見晴新道の起点でもあり、尾瀬を行き交う人々の交差点である. |
|
三条ノ滝: 尾瀬沼に発する沼尻川は原を横切り、周辺から流れ込む沢を合わせて只見川となる.三条ノ滝は原の北東にあって、尾瀬一帯から流下する 只見川の水を一手に受ける尾瀬の出口で比類なき名瀑である.落差は100メートルくらい、積雪の多い尾瀬の雪解け水を集める春先の水量の多さは 有名であるが、私の訪れた秋であってもその迫力は十分だった. 温泉小屋からは下り1時間ほどの道程.木製の観瀑台が設けられている.私がここを訪れたのは、大部分の小屋が営業を終える最終日、冬の積雪に備えて 観瀑台の柵はすべて取り去られた後だった. |
尾瀬を訪問するには |
Copyright (C) 1998-2007 Masashi Koizumi. All Rights Reserved. |