この山の魅力は展望につきるだろう.北東から南東まで、都心の方向の眺望は見事なものであって
高さ、コースといずれも地味一色なこのこの山に人気を与えている.
丘陵の北側に見えている茶色の弓は、多摩川の河岸の雑木林で、 その手前ビル群は青梅市街のものである.下に載せてある琴平神社からの眺望では、対象までの距離が近くなっている のでこの河岸の林はより容易に確認できる.その先の丘には陽光に湖面が反射しているのが見えた.丸く浮かびあがっている この低い丘が狭山丘陵だ. 肉眼では、東のずっと先には新宿の高層ビル群も見えていたのだが、写真では確認することができないようだ. |
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日ノ出山は、棒ノ折山と並んで、1000メートル弱の山として人気が高い山だろう.今日も遅い出発であった.
五日市線にのりかえるために、拝島駅に着いたのは9時30分になっていた.低山とはいえ、初冬の日没時間を考えると足早に進むしかない.
電車は走り出し、多摩川を渡る.昨日はこの鉄橋の下に来た.その時みえていた景色が今は電車の窓から見えている.
秋川側に出ると、真っ白な富士が稜線の上に顔を出していることに初めて気がついた.繰り返し利用してきたはずのこの五日市線での発見は意外であった. しかし、低い山並みの上に白い巨大な峰が頭だけ突き出ているのは威圧的ではあっても他から見た富士のような美しさは感じられなかった. 五日市駅で降り、市街に向けて歩き出す.郵便局の先、五日市市庁舎の交差点を左折すると五日市小学校に突き当たる. この先からは道標もある.第一段階は、参道で、幅の広い道がずっとついている金毘羅山に向かって登っていくことになる.登山道は左に折れ、金毘羅山に近づくと、 五日市の町を見下ろせるようになる.遠くにはビルも見え、展望もあるからているからカメラを出した. 手前の木々を外して何とか撮れないかフレームを決めるのに苦労していたら、すぐ上には展望台がしっかり作られていた. 山頂には向かわず、そのまま金比羅尾根に向かう.この尾根はかなり長い. |
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植林は切れて、金比羅山の巻き道との分岐に出た.ベンチもあってまずはひとやすみする. |
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金比羅尾根は、植林が連続し変化に乏しい.この露岩を通りすぎると、金網で囲まれた 砕石場の上に出る. | ||||
尾根に沿って、2つの送電線が走る.鉄塔の立つピーク. | ||||
途中の麻生山は巻いていく.ほんの一部分、歩道は落葉した林の下に出て視界を楽しめた. | ||||
つるつる温泉と御岳方面の分岐.石垣とあずまやのある日の出山はここから北西にある. |
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いよいよ、山頂に向かう最終段階に達した.木段がつけられている.. |
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山頂に向かう、木段を登る.ここの山頂は、石垣が組まれているのが特異的だ.吾妻屋も立っていて、
昼食を食べる人々が並ぶ.昼食を作っている間にも汗が引けて冷えてきた.昼食を終え、一通り写真を撮って帰ることにした.
奥多摩側、西北には、御岳山、その奥には榛の木尾根と石尾根が並ぶ.北側には、大丹波川の谷と、その右手には 惣岳山から棒ノ折れに続く尾根が見えているのであるが、こちらからみると、どのピークがそれぞれの山に対応するのかはっきりしない. 南側は雲っていてはっきりしないが、すぐ手前には鉄塔のある麻生山、その右手遠方には丹沢の山々が見えていた. この日ノ出山から北東に延びる尾根を伝って日向和田に下る. 2001年12月9日歩く. |
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三角点の標石.ここにも航空写真撮影時の目標とするための目印が立てられていた. |
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山頂のあずまや. |
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大丹波川の谷に並ぶ峰々. |
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山頂から秋川方面. |
琴平神社下からみた青梅市街.流路を阻んできた両岸の丘稜はここで終わり、多摩川の流れは関東平野にはき出される. |
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