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歩道から見下ろす将監小屋. |
龍喰谷に沿う縦走道 |
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歩道はやや険阻になる. |
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鈍い二等辺三角形は、奥秩父山域最高峰の国師岳のもの. |
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視界なく残念、禿岩. |
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樹林の中の飛龍山山頂部. |
山頂を示す三角点 |
北天のタルへ向かう歩道 |
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北天のタルあたりからみた芋の木ドッケと大ダワ |
三ツ山までくると芋の木ドッケと雲取山は眼前に.長沢背稜の山々が大ダワ越しにみえる. |
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谷の先には富士山が見えていた. |
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三ツ山. |
狼平の先のダケカンバのピーク. |
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三条小屋からの道が合流する三条ダルミ. |
雲取山山頂へ |
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鎌仙人、富田治三郎の碑 |
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奥多摩の最高峰といえば普通雲取山があげられる、この山の山頂は東京都の最高地点で
あり都内では唯一の2000メートル峰でもある.しかし、この名誉は東京都という行政の仕切りをつけた場合にあたえられたものにすぎない.しかもこのピークは東京都だけのものかと
いえば、山梨、埼玉の境界に位置している.大きな視点でみれば雲取山も、北奥千丈岳のを筆頭とし2500m代を並べる奥秩父の峰々の中の一峰にすぎない.西に高く東に低い山地の
中で、東の外れにある最後の2000m峰という位置づけだ.
多摩川の源流部に限っても、この山より西には、飛龍、龍喰、唐松尾、黒エンジュの頭と2000メートル峰が並んでいる.今回、私はこの地域の西の入口雁峠より入り、唐松尾山まで
歩いてきた.唐松尾山2109メートルは多摩川水源域の最高峰であり、昨日この山山頂に至ったとき、もう山場はもう終えてしまったような気さえしていたが、雲取山までのここから先の
縦走路はまだまだ長いのである.
小屋のある将監峠は、この唐松尾山と龍喰山の鞍部、秩父湖に注ぎ込んでいる大洞川から多摩川源流一ノ瀬川の龍喰谷への乗越である.本日の行程は、将監小屋をスタートし
竜喰山の西南を巻くようにつけられている歩道を歩き飛龍山(大洞山)に登る.これが行程前半となり午前中に終えたいところだ.午後は、飛竜山から三つ石山東側についている縦
走路を進み、三条ダルミから雲取山山頂に登り、最後に雲取小屋に下ることになる.
テントを撤収し少し遅い7時の出発となった.まずは縦走路に戻らなくてはならない.小屋を見下ろしながら、芽吹いたばかりのカラ松のなかの登りを進み縦走路に出た.
縦走路は南東に向かい、龍喰谷に沿ってついている.右手の急傾斜の林のいったいどのくらい下に、谷の流れはあることだろう.整備されてはいるものの細い頼りない道が延々と続く.
歩道は下りぎみになり、大常木山のあたりに達すると、進路はやや東に向きを変えていくと涸沢や、水のある沢を橋で越えた.大常木谷との境界となるモリ尾根を分け、北に向か
いはじめるといよいよ飛龍山がみえてきた.昨日、西御殿岩からも眺望できたが、この山とにかく異様に大きな山体である.それも、ここまでくると、高く行く手を阻む姿に、ますますその感
じが増加する.道の谷側に岩があり、この上からは堂々とした飛龍山の姿を存分に眺めることができた.飛龍山の標高は2069mで雲取山より高い.もう、標高はそれほど残っていないも
のの、これから登ると思うと気の滅入る風体だった.
大常木谷の源を巻くように東に進み、ここからは栂の中の静かな登りがはじまる.山頂部へ向けてののぼりは、台形の山体の左下から、右上にむ
けて対角線を、折り返しなしの一直線で登るようになっている.樹林の中の歩道、日はさえぎられ風はさわやかだった.山頂部に出ると、禿岩の分岐がある.右手に進むとすぐ、その禿岩の
露岩の上に出る.多摩川水源部一体の展望がすばらしい場所であるが、今日はガスがかかっていて、まったく見通しはきかなかった.
禿岩の分岐にもどり、進めばすぐに分岐前飛龍を経てミサカ尾根を下るルートの分岐に出る.山頂は、この分岐から左手に登ることになる.15分ほどの樹林中の登りを終えると、
三角点のある山頂に出るが、視界はまったくないので、そのまま分岐まで戻ることにした.
いよいよ、雲取に向けての後半に入る.やや下っていくと、北天のタルに出た.北天のタルへは、三条の湯からの歩道があって、日帰りで飛龍に登る登山者が休憩していた.
ちょうどお昼の時間になったので、私もここで休憩することにした.
狼平へ向けては、三つ山に沿って進むことになる.小さなコブが続き、午後の日差しを受け、前半の疲れは倍加した感じだ.稜線の上をいく唐松林の歩きやすい道となり、狼平に出た.
何にかに使われた跡なのだろう.切り開かれた広場となっていたのでここで少し休憩することにした.
ゆるいピークを巻くようにやや南側に進んで戻ると、三条の湯から登ってくる水無し尾根が合わさる三条ダルミに着く.ここから雲取山山頂へむけて
の急な登りが始まった.30分ほどで山頂に着く.あとは20分ほどかけて雲取小屋に下るだけだから、長かった今日の行程を思い出しながら山頂でゆっくり休むことにした.
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小雲取につながるカラマツの尾根. |
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