信濃大河原・塩見岳(1/2.5万)
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- 三伏峠を、 Yahoo地図情報でみる.
JR飯田線伊那大島駅から、南アルプス登山バス鳥倉線が利用できる.このバスの始発は松川インターであり、
高速バス利用の場合はこちらで乗車する.所要時間約3時間で料金1640円+荷物料金820円.7月14日から9月2日の期間運行.終点鳥倉登山口で下車する.
以前は、塩川行が運行されていたが、鳥倉線運行開始により現在運行されていない.以上のデータは2007年のもの.
以下のコースタイムは2003年に塩川より登ったときにもの.山行で実際にかかった時間を記してあります. 途中何回か取った休憩時間はタイムに含まれていません.現在(2007年)塩川行きバスは利用できません.
- 第1日
- JR伊那大島駅
- 1時間15分(バス)
- 塩川
- 35分
- 尾根のとりつき
- 40分
- 水場
- 65分
- 鳥倉林道登山道合流
- 20分
- 三伏峠小屋
- 55分
- 本谷山
- 1時間25分
- 塩見小屋
- 第2日
- 塩見小屋
- 55分
- 塩見岳西峰
- 3分
- 塩見岳東峰
- 3分
- 塩見岳西峰
- 40分
- 塩見小屋
- 1時間15分
- 本谷山
- 40分
- 三伏峠小屋
- 15分
- 鳥倉林道への分岐
- 45分
- 水場
- 35分
- 沢
- 35分
- 塩川バス停
- 1時間15分(バス)
- JR伊那大島駅
鳥倉口
料金7500円・4500円(素泊)090-3440-0998 三伏峠小屋
料金7500円・4000円(素泊)
連絡先:0265-39-2303
その他の小屋
三伏小屋は閉鎖され使用できない.
2006年より登山口までバスが運行されるようになり鳥倉口は一段と使いやすくなった. 鳥倉林道の一般向け駐車場のある越路ゲートから先は、一般車両立ち入りができないが、バスは登山道入口まで入る. 単調な車道歩きもなくなり、バスを降りて歩き始めれば3時間ほどでもう三伏峠に達してしまう.
バスは、中央道松島インターから伊那大島駅を経て一日2便運行されているから、 高速バスかJR飯田線を使いアプローチすることになるが、私のように東京発では伊那はまだまだ遠い. JRを乗り継いでいくと、昼の便に間に合わせるのが精一杯となり、一日目は三伏峠までだ. 1日目に塩見小屋まで行きたければ、朝の便でないと難しい.この場合、松島か飯田、駒ヶ根あたりで前夜泊まることになる.
駅を出発したバスは、松島市街を通過し、天竜川を渡って小渋川をさかのぼる.小渋ダム湖面を終えると、鹿塩川の 落合からいったん国道152号を鹿塩に向かい塩の里という施設でトイレ休憩となる. 三伏峠、塩川ルート起点である塩川土場はこの谷筋の上流にある.休憩を終えるとバスは鹿塩川を役場のある落合までもどり、 そのまま152号を南に向かって小渋橋のところから鳥倉林道に入る.民家の前の細い車道を曲がり、エンジン音をうならせ 急坂を登っていくと、細い林道は林中を進む.越路の駐車場、バスはここでゲートを開けて進む.大きく沢を巻いて進む林道の 最終区間に入り、終点登山口バス停に着く.
登山口からしばらくは、唐松林の斜面を進む急坂の登り、左手に折れて進むと豊口山のコルに達する.ここから急坂を 登ると尾根の塩川側にルートがついていて勾配のゆるい登りが連続し谷から吹いてくる風も冷たく快適な登りが続く.ルート には、登山口から三伏峠まで合目を表示した印がつけられている.5/10の表示も出てきて中盤、ややくだり気味になって 水場に出る.水は比較的豊富で、小屋に泊まらないのであれば、三伏峠の水場は沢に下った場所にあって離れているから、 ここで補充していく方が良いだろう.ルートは北に折れていき、涸れ沢を越えていくと塩川ルートが合流する.ここから、最 後の折り返しの登りが始まり、左手には塩見岳も見えてくると三伏峠はすぐで、まもなく小屋の前に出る.
早朝出発し、三伏山を経て本谷山に登るのが行程前半だ.三伏峠の天場のすぐ先には烏帽子岳方面との分岐があり、左手 を進みひと登りで展望の良い三伏山山頂だ.いったん下って登りなおすのが、塩見岳西南西に位置するピーク本谷山2658m .山頂で展望があるものも他に特に魅力はないが、歩道は尾根に沿ってこの山に登るようについているから、行きと帰りいずれ もこのピークに登らざるを得ない.
本谷山を出発すると下りに転じる、南アルプス南部の山々が樹間に見えたりする.最初は倒木の多い細い道筋をたどるが、 ところどころぬかるんだ樹林内の緩いくだりとなって、しばらくは眺望のない緩い勾配のルートを歩きつづける.大井川西俣の 最奥部になる権右衛門沢の源流部あたりに達するが、帰路ではこのあたりは本谷山に登り返す長い登りになりきつい.
沢の最低部を過ぎると、樹林斜面の急勾配の登りが始まり、いよいよ塩見岳に向かう.この急坂を終えると、展望が現れ、塩 見新道が合流する.ここからは、前方に山頂をみる稜線の道、まもなく塩見小屋に着く.三角形の塩見岳は小屋のすぐ後ろに見 えているが、ルートはその右手にあるごつごつした形の天狗岩を通っていく.見通しがよく、すぐにでもつきそうだが、意外と 時間を要する部分だ.
天狗岩を超えると、塩見岳とのコルに出る.ここから山頂へ向けて岩場の急な登りに入る.岩場を這い上がり、緩い登り を進むと三角点の設置された西峰に着く.この西峰は海抜3047mで、先に見えている東峰より5m低い.南アルプスの中央 部にあるだけに、山頂は南北いずれの方向の眺望にも優れている.
すぐ先にある東峰まで往復し、往路をそのまま下山することになる.