11月の釧路湿原.
雌阿寒岳
雄阿寒岳
女満別空港に降り、私の北海道最初の旅であった道東を訪れたのは8年も前のことになります。
このときは知床を訪れてから帰路、釧路空港までわずか2日の日程で釧網線伝いを足早で進みました.
その後、望みながらも道東を再訪する機会もないまま月日が過ぎ去ってしまいましたが、今年(05年)
の11月、週末を利用して納沙布岬行きの小旅行に出かけました.土曜の朝、釧路空港に降り立ち、久しぶりの道
東に足を下ろします.空港バスは見覚えのある茶色に塗装された釧路駅に着きました.時間は十分、このまま根室にいってしまうのも惜
しいので、まずは間近にある釧路湿原まで時間つぶしの旅をすることにしました.
釧網線のワンマンカーが釧路湿原駅にとまると、ここも記憶にある丸太組の駅舎が向かえてくれました.駅に始まる歩道を駆けのぼ
ると、湿原についての展示が見られる細岡ビジターズラウンジ前に出ます.ここも、芝生の広場の奥にはまるで昨日みたかのようにあ
ざやかに記憶に残っているものと同じ建物がそこに建っていました.ビジターラウンジに立ち寄るのは後にして、まずは展望台に急ぎます.
歩道を辿ればまもなく広場に出ます.11月も半ばを過ぎているだけに、訪問者のまるっきりいない静かな展望広場、枯れたヨシが作り出す茶
色の湿原に淡いコントラストを与えているはハンノキの襞.
釧網線ワンマンカー 8年前の旅では、曇り空のもとだったこともあり、遠望については、特に私の印象に残っていることはありませんでしたが、雲は漂っていて
も今日の視界はまずまず、日本一の湿原、その広さが実感できました.湿原の西側には山頂部だけ雪を被った雌阿寒岳の峰々、その北に少し離
れて雄阿寒岳の高い山体も見ることもできます.
釧路市街のある方角、南に目を向ければ、やや西にある高い煙突からは勢いよく白い煙が立ち上っています.
秋の夕暮れ時、この湿原の展望はさぞ物悲しいことでしょう.この時期であれば4時前に日は沈んでしまいます.
根室行きを遅らせても日没までここで待ってみようかと迷いましたが、釧網線、運行本数が少ないだけに不安が残
ります.無計画なまま出かけてきたことを反省しながら、やがて一面赤く染まるであろう湿原を後に、早々展望台を去ることに
なりました.
細岡ビジターズラウンジ
釧路湿原駅
97年の旅:初秋の湿原
雨天にもかかわらず、あきらめていた摩周湖の展望も開け、満足感とともに第3展望台を後にしました.
JR釧網線は釧路川にそって南下し、釧路湿原の脇を縦断していきます.
せっかくここまできたのだからだから、一目だけでも見て帰ろうと、天候の期待できないそうにない中、あえて釧路湿原駅に
降り立つことに決めました.
釧路湿原駅、丸太小屋風の小さな駅舎.待合室にはもうストーブが焚かれています.
今日はまだ9月3日.冷え込む小雨の中、丘の上の展望台まで駆け登りました.
湿原を蛇行して流れているのは、きのう屈斜路湖畔で起点を見た釧路川.
霧雨にかすんだ緑一色の平原が広がっています.景観を堪能し終えたころには、
体もいくぶん冷え、ストーブの待つ駅の待合室にもどって待つことに決めました.
道東観光はここに終了、空路東京にもどるため、釧路空港行きバスの出ている
釧路駅に向かいます.
釧路 納沙布岬
連絡先
記載についてお気づきの点がありましたらご指摘いただけると幸いです.またコンテンツ向上の参考としたいと思いますので、ご感想をぜひお寄せください.