私が、知床半島の中央部に並ぶ知床連山を縦走したのは、1997年8月30日から31日のことです。
前日斜里駅よりバスでウトロに到着、翌朝タクシー岩尾別に向かい、まずは木下小屋から羅臼平への道をたどります。
羅臼平は、羅臼側からの登山路をあわせ、ここから山頂に登ります。山頂では、時にガスも散り、ウトロなど眺望を楽しんだのち、
羅臼平に戻り、反対側の縦走路にはいりました。
縦走路は、羅臼平から、三峰、サシルイ、オッカバケと山々の背を越えて続き硫黄山に達しています。縦走には2日
を要しますので、どこかで野営する必要があります。バスの時刻を考慮し、硫黄山により近い二つ池で野営。夏の初
めであれば融雪でできた池の水を利用できるようですが、私の訪れた時期には、水はほとんどかれていて、ボウフラ
のわいた泥底のわずかな水をすくって利用するような状態でした。
縦走路は知床ゆえに、ヒグマも住んでいるので、縦走では熊の対策も十分行う必要があります。案の定、
キャンプ地では、夜中ごみあさりに出没しました。
2日目、南岳、知円別岳をまわると、いよいよ硫黄山への道、羅臼岳の方からも見えていた
白色のやせ尾根に到達します。ここは、中央部にコケシ岩という小さな岩のピーク超えがあって気をぬけません。
ここを超えると、縦走も終盤、硫黄山の山頂に立ち寄ってから、カムイワッカに向けて硫黄沢を下ります.
八月が終わる時期とはいえ、まだまだ夏の気候、灼熱のくだりにほどほど疲れたころ、無事車道に出て、冷房の効いた
出発間際のバスに走りこみ、ウトロに戻りました。
私が、まだ登山にあまり慣れていないころのことでもあり、ヒグマに対する緊張感もあって、私にとって、この縦走は、
その疲れた記憶と共に思い出深い山旅です。
このときは、フィルムの携行も少なく、最小限しか撮影しなかったので、あまりよい写真も残っていませんでしたので、
ページも長らくアップデートすることもないまま、年月を過ぎてしまいましたが、今回写真をスキャンしなおして、掲載
しなおすことにしました。
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<2万5千分の1地形図>羅臼、知床五湖、硫黄山の3枚。 |
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